【反貧困世直し集会】女役割なんかぶっとばせ!現地レポート「ブーズの様子」【第1回】

10/16に開催された「反貧困世直し大集会2010」に女性と貧困ネットワークもブースを出しました。
ブースの中は「かたり・れん」として、みなさんに自由に出たり入ったり、お茶を飲んでいただいたりしました。お越しいただいた方、ありがとうございます。
ノラの布ナプキン/PE=POさんに委託していただいた雑誌/日の当たる毛の会CD、、、とブースの商品のとんがった充実ぷりも楽しんでいただけたたかな?と。

ワークショップのテーマは「女役割返上!!ワークショップを通して男女の性別役割分業を皆で問い直します」です。

今回は野外で、ブルーシートを広げたピクニックみたいなワークショップ。
予想外の晴天と暑さで主催者も参加者もへとへとになりながら、多くの方に参加いただきました。

では、現地からの生レポートを全三回でお届けします。

第一回 「ブースの様子」報告者:うてつ


反貧困世直し大集会2010で、女性のブースを持つことになった。
「女性と貧困ネットワーク」「ちくちく手縫いとおしゃべりの会」「ノラ」の三つの個性的な女性の集まり主催である。
目的はズバリ!集会における「女性のお休み処&お茶のみ処」である。



10時くらいになり、次々とメンバーが到着して、テントの周りを飾りつけが始まった。
写真や手作りのコサージュやノラのカラフルな布ナプキン、女性に関するイベントのチラシやミニコミ誌、雑誌などがテーブルに並べられた。
ビニールシートの上には色とりどりの布たちが敷き詰められ、「乙女ハウス」からはるばる出張してきたクッションが花を添えた。



「ちくちくの会」の作品や個性的な衣装や写真などでブースの周囲を飾りつけ、そして久々に登場した、「女性と貧困ネットワーク」の初代大断幕がぐるりとテントを囲むと「わー、すごいね!」という歓声が上がる。
ビンさん、ボーさん同様、この存在感は他を圧倒する力があるなあと思った。
まるで、知り合いの家に遊びに来たようなくつろぎ感を醸し出しつつも、しっかり主張も感じられる個性豊かなブースになったのではないだろうか。
テントの裏に回ってみれば、「男社会終わってる」「私は女豹だ」など、半紙に力強く書かれた文字に見入る女性たちの姿もあった。


ブースに何度か立ち寄ってくれた、高齢の女性と少し話をした。
「ああ、いいわね。楽しそうで・・・今も昔も女性は本当に生きにくいわねえ。がんばってね」と励まされた。
ブースの中でお茶を飲みながら、一緒にお話をじっくり聴きたいと思ったが、「行くところがあるから・・」と丁寧に辞された。



お菓子やお茶を自由に飲んだり食べたり休んだりしながら自由に過ごす一方、新しい人が入りやすいように、「ご自由にどうぞ!」の貼り紙をつけ、入りやすい工夫もしたつもりだが、新しい人はなかなか入れない雰囲気もあったようだ。特定の居心地のよいコミュニティが出来る事はとてもいいことだが、閉じた空間になりすぎると、新しい人が入ってこれなくなってしまう・・
女性同士のつながりや運動を作っていく上での、今後の課題であるとも感じた。



それでも、戸惑いながらも、ブースで座ってお茶を飲んでいった方、話をしていった人、久しぶりにお会いした人、立ち止まっていってくれた方、そして準備から後片付けまで手伝ってくれた人たち、いろんな女性たちと交流できた中身の濃い一日であった。



第2回のレポートは以下からどうぞ。

【反貧困世直し集会】女役割なんかぶっとばせ!現地レポート「分科会の感想」【第2回】


新聞報道はこちらからどうぞ。


●女性
反貧困世直し大集会:渋谷で /東京

 多重債務者やシングルマザーの支援団体、労働組合など、貧困問題に取り組むグループらで組織する反貧困

ネットワークが16日、渋谷区の明治公園で「反貧困世直し大集会」を開いた。

 毎年、国連の定める世界反貧困デー(10月17日)に合わせて開催しており、3回目の今年は「いいかげん変えようよ!希望のもてる社会へ」がテーマ。政権交代後も雇用・生活不安が改善されていないことを訴えた。

 奨学金問題の分科会では、「日本学生支援機構」(旧日本育英会)の奨学金の取り立てが厳しくなり、延滞

金の支払いが苦しくて元本が返せず、返済残高が600万円にまで膨らんでいる若者がいることなどが報告された。支援者は「大学を出ても就職さえできない時代。一刻も早く給付型奨学金の導入を」と強調した。

 官製ワーキングプア問題の分科会では、自治体や省庁の業務委託で業者のダンピング合戦が進み、時給換算
最低賃金を下回る労働者が出てきていることなどが報告された。【市川明代】
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20101017ddlk13040159000c.html

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