かたりれん&避難所カフェの報告〜避難所職員の怖い対応


6月20日(月)、かたりれん&避難所カフェを千代田区の四番町集会室和室で行いました。15時〜20時までの長丁場の避難所カフェ+かたりれん。いろいろなことがありました・・・。まとめることに時間がかかってしまいましたが、お伝えできればと思います。


避難所職員の怖い対応
まず避難所の人を迎えに行くために14時半に赤坂プリンスホテルの前でかたりれんのバナーを持って待った・・・そのとき、避難所の職員が声をかけてきたのでした。


「何しているのですか」
「待ち合わせです」
「ここで誰かと決まった人と面接しているの?」
「このようなイベントをやるとチラシを受け取った方がいます。その方たちがこられるのを待っているんです」
「それじゃあ特に決まっていないじゃないですか」
「だけど、チラシをもらった人で、来たいと思う人がいるかもしれないから・・・」
「とにかくこっちにきなさい」


・・・こんなやりとりのなかで、受付前の面接コーナーといった場所に無理やり連れていかされたのです。
しかしここにいるあいだにも誰かが来たらまずい。そう思って、「様子を見に行かせてください」といったUさんに対して「ここから動かないでください!」という居丈高な声。すっかり犯罪者扱い。しかし、いったい、どうして?


「面会には手続きが必要なんだよ」
「敷地内で待つだけでもそんな手続きがあるなんて知りませんでした。だから今から手続きさせてください」
「じゃあ、今からその手続きをするからやらせてください」
「いや、あんたたちはすでに、あそこで待っていて、それを今から手続きをして承認したら“事後報告”になる。だからもう出ていって欲しい」
「あなたの言い方が怖いんです、やめてください!」
Iさんの声を、上から押さえ込むように橋本という職員はこう言ったのでした。


「そんなふうに声をあらげるんでしたら、警察呼びますから」


警察!なんでこんなところで警察が呼ばれるの?。なんでまた追い出しにあわなきゃいけないの?わけがわからなくなりました。正直、とても怖い経験でした。
しかしこの私たちの様子を見て、後日、連絡をくださった方がいらっしゃいました。かたりれんには参加できなかったが、職員の日頃の硬直した対応に違和感を覚えていたということを、伝えてくださったのです。


さらに東京災害支援ネット(TOSSNET/とすねっと)が、都内に避難している東日本大震災の被災者の処遇に関する要望書(URL:http://ht.ly/5qutM)を6・24に都知事に送ったとのことで、これを読むと、まさに私たちが思ったことがそのまま書かれていました。


「東京都は、旧グランドプリンスホテル赤坂に避難している方に面会しようとする者に対し、面会約束時間の10分前に面会待合室に入ることを許可し、その前は同建物の敷地内に入れない趣旨の掲示をしていますが、このような硬直的な掲示を撤回してください。
3 上記1ないし2のような要求を東京都職員が避難者や面会者に対して行った場合、正当な理由により従わない自由があることを確認し、その面会者に立入禁止等の措置を取らないようにしてください。」


このような対応を都が行なってきたということに、改めて反省をしてもらいたい、と思います。


さて、あらためてかたりれん&避難所カフェについて報告します。
まず前半「昼の部」は15時〜17時まで。
前述のことがあったため疲労していたのですが、食べ物が次々に登場して心が和みました。さらに、月一回行われるからだほぐしで教わったことをもとに、からだほぐし。
そして今日の体調、気分などを話しました。


17時で一旦小休止。
再び赤坂プリンスまで、お迎えに行きました。敷地内に入るな!というならばと、ギリギリのところに立って20分ほど待ちましたが、どなたもいらっしゃらずじまいでしたが、会場に戻ると、新しく来た方のなかに赤坂プリンスからではない避難所の方がいらしていました。


関東に住む私たちの不用意な言葉がそれこそ傷つけることにならないか、ちょっとヒヤヒヤした場面もありましたが、そこでもまた「ごはん」が我々の気持ちを和ませてくれたのでした。特に蒸し暑い陽気のなかで、登場したひんやりとしたゆかりの寒天はとても好評でした。その後再び、かたりれんの注意(「私」という主語で話す、人の不安をジャッジしない、無理に話す必要はない、など)を伝え、さらにからだほぐしを行いました。さらには
「あのー、入ってもよろしいでしょうか?」
・・・なんと飛び込みでの参加者も現れるという素敵な展開もありました。


避難所での不安という話をどこまで聞き、共有できたのかと思うとうまくいかなかったところもあります。語る・聞くということの難しさを感じることもありました。
しかし、今回は思いがけず東京都の姿勢を知ることとなり、避難所の方のしんどさを知るということもできました。行政の対応、政策など、改めて考えさせられることの多いかたりれん&避難所カフェでした。


(栗田)