binbowwomen2009-04-01

3月28日(土)桜もほころびかけた春の日に東京千代田区 神田一橋中学校にて反貧困フェスタが行われました。
私(栗田)は、この日体調悪く不参加とあいなりましたが(涙)、約1700人の人でにぎわったとのこと。
女性と貧困ネットワークがとりわけ力を入れたのは、全日本建設運輸連帯労組書記長 小谷野毅さんを招いての午前中の分科会「女のハケンを考える」でした。この分科会も写真の通り多くの人の参加がありました。ありがとうございました
さらにこちらの分科会の感想・報告として下記のブログを発見しました!
http://d.hatena.ne.jp/nagano_haru/20090329/1238328061

分科会ならびに午後のシンポジウム(こちらにも女性と貧困ネットワークの赤石千衣子さん、伊藤みどりさんが参加)、さらに反貧困フェスタ全体の報告・感想をNPO法人しんぐるまざぁーずふぉーらむの理事であり、女性と貧困ネットワークの一員である赤石千衣子さんが寄せてくださいました。
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マスコミには出ていませんが、午前中「女のハケンを考える」という企画を女性
と貧困ネット主催でやりました。
話したのは、派遣労働の当事者と、全日本建設運輸連帯労組書記長 小谷野毅さ
んと、女性ユニオン東京の藤井さん、働く女性の全国センターの伊藤さん。
1月15日、派遣村主催の労働者派遣法抜本改正を求める集会で人材派遣協会の調
査を紹介し、「これは女性の事務派遣が多い調査で、派遣労働者は派遣という働
き方を望んでいるといわれているが、製造業派遣の男性は違う」と話して、会場
の女性たちから異論や野次のとんだ小谷野発言。
このままではいけないと小谷野さんをお呼びして、女性の派遣労働の実態を、当
事者から語ってもらいながら、小谷野さんの真意をお聞きする、そして労働者派
遣法をどう改正していくべきかを出すという2時間弱でした。
労組の男性たちの女性労働への無理解をどうすべきなのか。
怒っているだけではなく、一緒に話してみることが大切なのではないか。
ということで「問題発言」ととられた小谷野さん自身をお呼びしたわけです。
結果は?
私はよい会だったと思っていますし、小谷野さんも女性たちに囲まれる会によく
来てくださったと思います。
午後のシンポジウムは、派遣村の入村者から、IBMの正社員で退職勧奨にあっ
た人、そして女性の派遣労働者契約社員が話しました。
そのあと、連合、全労連全労協の幹部、そしてACW2の伊藤さん、赤石、D
PI、ホームレスの組合・あうんの中村さんが話しました。

反貧困ジャーナリズム大賞の竹信さん含め、今年は女性と貧困について、問題の
存在感を増すことができたのではないかと感じました。
ですが、貧困とジェンダー問題については、理解をしてもらうのは本当にむずか
しいと感じています。
炊き出しは盛況で、路上に出てしまった当事者の参加が多く、昨年よりもこうし
た当事者参加が増えたと思っています。
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性別(ジェンダー)、世代、国・・・等の「差異」やそれに伴う「対立」を覆い隠すのではなく、対立をも含めて細部まで大事にすることこそが「つながり」そのものであり、その「つながり」をほんとうに作り上げていく「力」にもまたなってゆくのだとおもいます。そのつながりの場所こそが貧困の反対、すなわち「豊かさ」の発露だと思います。反貧困ネットワークをはじめ、真の「豊かさ」を社会に実現させてゆくための活動に力を尽くしてゆければ幸いです。