11月のご報告(1)

2009年もあともう1ヶ月を切りました。11月7日(土)の女性と貧困ネットワーク1周年集会、ならびに11月28日(土)に行われた「オンナ・ハケンの乱」パート2の報告も怠っておりました。

11月7日女性と貧困ネットワーク1周年集会は当日NHKの18時からのニュースでも流れたとのこと。70名近くの人が集まりました。第一部は当事者の女性達が語る「マイストーリー」、第二部は全員参加型の「ワークショップ」、休憩を挟み第三部では「つながる、ひろがる、そして―」と題したミニ・シンポジウムが行われました。
別室では物々交換、可愛い手作りカイロワークショップも行われた。「マイストーリー」では就職活動に乗れず、フリーターとなった後賃金未払いや、人間関係の困難から仕事を点々とし、病となり、現在は家族と暮らすことを余儀なくされる独身女性からの発言、派遣労働者であった女性は、一ヶ月契約を細切れで延長する形で4年半勤めた後、解雇されるという経験から「派遣とは、解雇をスムーズにするためにつくられた仕組み」と語る。また障害のある女性の立場から「障害がある女性は、女性のなかでもマイノリティだが「貧困」をキーワードに、どのようにつながりを持ちうるかが課題」と語った。さらにはパートタイムの女性の働き方と年金制度が合致していないという訴えも提起されました。
全員参加型ワークショップを経て、ミニシンポでは働く女性にとっての同一価値労働同一賃金を訴える意味、「生きづらさ」のなかで女性と貧困ネットワークに持つ希望、ホームレスのコミュニティの可能性と課題、家庭内で暴力を受けた女性達への支援状況、日常性に媒介された女性の貧困を生みだす暴力状況が語られました。
つながる、ひろがる、そして―」と題されたシンポジウムだが、女性の貧困が可視化されつつあるなかでこの「―」部分を埋めることこそが活動の要となります。今までこのネットワークを支えてくださった方々に改めて感謝申し上げると同時に、今後も女性と貧困ネットワークの活動に応援いただければ・・・と願っております。