花見のかたりれん〜地震・津波・東電原発事故、再会をよろこぶ。


4月のかたりれんは、代々木公園でお花見を行いました。
地震原発の後でしたが、こういう時こそ集まって、
怖い気持ちやつらい気持ちを話したい・・そういう希望も
あちこちから聞かれました。
私自身も、今年のお花見をいつになく楽しみにしていました。


メンバーと一緒に、キムチ汁の材料を買ってお昼ごろに
原宿駅につくと、ものすごい人の波に襲われました。
あとで聞いたら、ジャニーズが災害支援のチャリティイベントをしていたようです。
どこを見ても人、人、人の嵐。
「女性のデモとかでもこれくらい人が集まればいいのにね〜」
なんて冗談を言いながら、人の波をかき分けながら歩きました。


3分咲き、ところによっては5分咲きの桜でしたが、
代々木公園は予想に反して、お花見をする人たちでごった返していました。
近くのテント村に住んでいるいちむらさんが、
桜の木の下にきれいな布を敷いて、場所取りをしてくれていました。
しばらくすると、参加者の人たちがやってきて「元気だった?」「大丈夫だった?」
と声をかけあい、再会を喜びました。
1ヶ月ぶりなのに、何年も会っていないような気持ちになったのは、
この災害の影響なのでしょう。


お花見ということで、重箱にお弁当を作ってきてくれた人、
肉巻きおにぎり、桜をイメージしたデザート、イチゴやでこぽん等の果物、お菓子、
そしてあつあつのキムチ汁、おでん、焼き鳥、海苔巻と色とりどりのごちそうを
つまみながらのおしゃべりが始まりました。
なんと!自衛隊の人が実際に食べている缶詰を持ってきてくれた方もいて、
興味しんしんで味見したり・・


そうこうするうちに、ゆるゆると輪になっての自己紹介が始まりました。
久しぶりの人もお馴染みの人も、お花見の喧噪の中、
歌を歌う人、地震のときの話をする人、久しぶりのお花見だと言う人・・
いろんな思いに耳を傾けました。そのあとは、数人で輪になって話をしました。
自己紹介の合間にも、たくさんの人が来てくれて、延30名くらいの
女性たちとともにお花見を楽しみました。


告知文では、地震の不安やつらさを語り合おうという話だったのですが、
会場が外で喧噪の中ということもあり、「もうちょっとじっくり話したかった・・」
という声も聞かれました。


来月の5月15日は、いよいよ「女ビンボー祭」があり、
その中で拡大かたりれんが行われます。
みんなの思いをじっくりゆっくりと語りあう場になればと思っています。
(うてつ)