【反貧困世直し集会】女役割なんかぶっとばせ!「デモ出発前(ビンさんボーさんのこと)」【第3回】

前回のレポートは以下をごらんください。
【反貧困世直し集会】女役割なんかぶっとばせ!現地レポート「ブーズの様子」【第1回】
【反貧困世直し集会】女役割なんかぶっとばせ!現地レポート「分科会の感想」【第2回】


デモ出発前(ビンさんボーさんのこと)報告者:みやちかな



ビンさんボーさんが復活すると聞いて、筆と半紙と墨汁を持って、明治公園に馳せ参じた。
ビンさんボーさんは、「BINBOW WOMEN」の横断幕と共に、女性と貧困ネットワークのシンボルとなっている、二体の巨大なパペット。一体を三人がかりで操る。
ビンさんボーさんは、渋谷区がナイキにネーミングライツを売却して揺れる宮下公園に滞在していたのだが、そのさなかに公園は突如封鎖、そして行政代執行。
初代ビンさんボーさんは、渋谷区に連れ去られてしまったのだった。
そのビンさんボーさんが、生まれ変わって明治公園に出現するという。



実はわたしは、2008年のビンさんボーさんデビューの場には居合わせていない。
わたしが初めてビンさんボーさんに会ったのは、今年5月に行われた「女性のメーデー」でだった。
ビンさんボーさんは、みんなのメッセージが書かれた紙を身にまとっている。
その紙が、なるべく軽い方がいいと聞き、じゃあ半紙かな、半紙なら筆と墨汁で書くかな、と持参したのがなれそめだ。
なぜか持参した者が文字を書くことになり、ネットで集めたりその場でみんなが思いついて口にしたりした言葉を、ものすごい勢いで書いていった。
以来、ビンさんボーさんと言えば、半紙に筆文字。
「筆文字系」とまで称されるほどになった。(ほんとかな?)



さて、明治公園。待ちわびていたいちむらみさこさんが、まだばらばらのパペットを運び込む。
勝手知ったる参加者も初めて手伝う人も、手早くビンさんボーさんを組み立てていく。
後ろでは「あと五分で集合してください」という声がプレッシャーをかけてくる。
わたしもぎりぎりまでもくもくと書道に努めた。



今回のメッセージは、定番の「女をなめるな」「感情的ですけど何か?」「男社会終わってる」等に加え、新定番間違いなしの「夜道を返せ」や、「恋愛至上主義反対」「女を消費に使うな」、はては「わたしは女豹だ」「栗むしようかん」といった言葉まで。



メッセージを貼り付け終え、新しいビンさんボーさんが立ち上がる。
後ろで、肩車してもらって一緒にデモ出発を待っていた男の子が、メッセージを一枚一枚読んでくれたのが嬉しくて、みんなで拍手した。



そうしてわたしたちは、ゆっくりゆっくりゆっくり、せかされてもゆっくり、歩き始めたのでした。




後記



初代ビンさんボーさん(まだ、筆文字系じゃないですね)


全3回でお送りした現地レポートいかがでしたでしょうか?
女性と貧困ネットワークではさまざまな団体にかかわっている人やそうじゃない人を交えて、どうしたら「女性で安心、貧乏でも安心」となるかさまざまな試みを行っています。
毎月1回の企画運営会議ではどうしたら、互いのネットワークを駆使して、問題を解決できるかを真剣に話し合う大切な機会です。
イベントなどでみなさんが記入されたアンケートの声をメンバーで共有したり、かたり・れんでの声を考えたりしながら、何が大切か?と話あったりします。
参加してくれる人、興味を持ってくれる人、一緒に話してくれる人がいなければ成り立たちません。
みなさんとさまざまなイベントを通してお会いできることを楽しみにして、現地レポートを終わらせていただきます。

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