かたりれんinクリスマスの報告

あけましておめでとうございます。
みなさま、それぞれの新年を迎えていることと思います。
女性と貧困ネットワークでは今年、いろいろなイベントや試みを計画しています。
派遣法や配偶者特別控除、こども手当て、年金・・・・・昨年はいろいろとわたしたちにかかわる法律が動いた年でした。
今年もひきつづき、これらの女性と貧困と暮らしにかかわることに目を光らせて、
みなさまの生きる糧となっていただけるような活動をしていきたいと思っています。

ということで、新年一発目の記事は昨年度のかたりれんの報告です。



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少し遅れて会場に入ったら、会場内の調理室は人があちらこちらと動き、働いていた。
食べる人は作る人でもあるこの集り(なかなかそうならない現実も多い!)。参加者の絶妙なコンビネーションが発揮され、さまざまなお菓子が誕生していた。
みな、一息ついたところで自己紹介。じぶんの体調や気持ちについて話す。風邪をひいた話、子どもが生まれてからはじめて今年は家では何もしないクリスマスイブにしたという報告、女性の相談センター的なものを作りたいという夢、まずは部屋の資料を整理したいという方、自分の骨壺(!)の話、家族の話しなどなど。
そしてせっかくケーキもあることだしハッピーバースデーをやりましょうということになり、参加者のうちで一月五日生まれ、六日生まれのお二人が仲良くローソクを吹き消した。

ところで、クリスマスの本家本元、聖書を読むと、こんなくだりがある。

"ところが、彼らが、ベツレヘムにいるうちち、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである"(ルカによる福音書2章6-7節 新共同訳)

これはホテルの予約が取れなかっただとかそういう意味ではなく、この家族には「泊まる場所がない」ほどの貧困と排除のただなかにいたとのことを表してるのだそうだ。イルミネーションたっぷりな恋人たちのクリスマスという雰囲気と真逆なのが本家のクリスマスの状況だったらしい。
今の明るい華やいだクリスマスに居場所がない、と感じる女性がふらりと立ち寄れるようなかたりれんにしていきたい。来年もクリスマスにやるかどうかは、まだ未定だけれど、いままで来たことのなかった人がふらりと来れるような、そんな雰囲気を大事にしていきたいと思う。
(報告:栗田隆子)


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