「叫ぶ会」報告

 宮下公園横の歩道橋上。2階にあるこの公園は、出入り口をフェンスで封鎖され入ることが出来ない。

フェンスの前で、とてつもない声が! 叫び声が! 
人間か?
猛獣か?
女とクイアだ!!!

1月中旬、フェンス前で女とクィアの叫ぶ会が開かれた。冷たい風が「叫ぶ会」の旗に吹き付けていた。「『男』の見学も禁止」とダンボールの標識。続々と集まった19才から70才?くらいまでの女とクイア18名。

ビルが割れそうな叫び声。
野性の声を取り戻した。

(見にやってくるのは明らかに「男」の人たちばかり・・・でした。)


現在、大手スポーツメーカーNIKEと渋谷区が渋谷区立宮下公園を有料のスポーツ公園に変える全面改造工事をおこなっています。渋谷区は、昨年の工事説明会で、工事理由のひとつに「今の公園では女・子どもが利用しにくいから」と発言しています。企業や行政が「女・子ども」のためと、お金儲けや再開発の理由に女性や子どもを使っています。
女性や子どもは公共の場でも安全でいられなければなりません。そういった公共の場での暴力や性差別がまかり通っている以上、スポーツ公園になったとしても、女性や子どもが感じている恐怖は変わりません。
 行政は、「女・子ども」を「守ってあげる対象」という弱い立場に封じ込めようとしています。そういった、「男が女を守る」という企みは、だいたい迷惑なことになっています。警備を固めたり、監視したりして、私たちを所有していこうとする。
誰にとって自由なのか?誰に開かれた公園をつくろうとしているのか?

女・クイアは黙っていない。